31年度 第5回校内研究授業(道徳)

11月13日(水)3年C組で道徳「サグラダファミリア【受け継がれていく思い】」の校内研究授業を行いました。

今回は、指導・助言者に大分県教育庁義務教育課 小野 勇一課長補佐、大分大学教育学部 鈴木 篤准教授 をお招きして、矢治朋恵教諭が授業を公開しました。

「畏敬の念」を指導する授業を行うにあたり、3年でプレ授業を行い、他学年でも「畏敬の念」を指導する授業を行い、生徒の受け止め方や概念の理解度を測り、多くの教員が関わる中で、道徳の授業の研鑽を積むことができました。

本時は、動画や彫刻の拡大写真、本文に登場する人物の写真などを効果的に挟み、生徒の学習意欲を高めていきました。自然に向けられることが多い「畏敬の念」ですが、個人では到底届かない通常の営みを超越したものに対しても抱くことがあることに気づかせ、畏敬の念を抱くことで、驕らず謙虚に生きることの尊さについても考えさせた授業でした。3年C組の生徒は積極的に発言し、教材や友達と真剣に対話し、思考の深まりを見せてくれました。

事後研では、小野課長補佐や鈴木准教授から、道徳の授業を進める上で大切な視点をたくさん教えていただくことができました。これからの授業に生かしていきたいと思います。


小野課長補佐

  • 畏敬の念とは…小学校では、“すがすがしい心”美しいものを美しいと感じられる心。人間の有限性の自覚。自分は生かされていると感じる心。それが他人への思いやりや謙虚さにつながる。
  • 「畏敬の念」をもっている自分自身に気づかせる。人間理解に基づいた理解を図る。(人間は弱い存在)自分の生き方を見つめ直している外尾さんにもっと焦点を当てると良かった。
  • 道徳の「かきくけこ」…葛藤・感動、共感・気づき・疑問、くいこみ、経験・体験、交流
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  • 自分に振り返る時の発問…まずは、生徒がどのような感動体験をしているのかを洗い出す。ざっくり聞くのではなく、具体的な体験に基づいて出させる。
  • 先生自身が根拠を持って道徳に臨む。生徒任せにしない。
  • 道徳性が育ったかどうかは、見とれない。「自分との関わり」で考えている学習状況。「多面的・多角的」に考えている学習状況。

鈴木准教授

  • 畏敬の念について扱うには難しい題材だったと思う。単元構想について必ずしも生徒たちに沿っているかは分からない。
  • 頑張ったら作れる、など向上心につながってしまう教材だが、指針をしっかり定められた授業になったと思う。
  • 発問が良かった。教科書をどれだけ読んでも答えが載っていない発問であるからよかった。自分との関連で導き出せる発問。
  • 議論についても、様々な視点を取り入れられればよい。
  • くいこみ方。それぞれの意見の違いや共通性を生徒に見えやすい形でまとめられるともっとよい。
  • 道徳は生活経験によって、同じスタートを切れるわけではない。スタート地点が違うからこそそれぞれのペースで進めることができる。

次回は、11月27日(水)に戸次啓先生が数学「いろいろな角度の作図」の授業を行います。

15:00-15:50研究授業、16:05-17:05事後研の予定です。

授業と事後研は公開しています。ホームページから申込用紙をダウンロードされてお気軽にお申し込み下さい。


  • 授業風景
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