31年度 第2回校内研究授業(英語)

6月5日(水)2年C組で英語の「ピーターラビットの物語を紙芝居にして、披露しよう」(NEW CROWN Lesson2)という単元の研究授業を行いました。今回は、指導・助言者に大分県教育庁義務教育課から佐田香織指導主事をお招きして、瀧澤圭先生が授業しました。

積極的に英語で表現しようとする姿勢が育ってきた生徒にさらに音声表現の力をつけようと組んだ単元です。1年生に分かるように単語や文法を選び、教科書の文章をリライトし、ALTのアドバイスや自分たちの発表を撮ったiPadの動画を生かして、思考・判断を働かせ、より惹きつけることができる表現を目指して、仲間からアドバイスをもらう場面を授業として公開しました。

特に、「プレゼン面の改善点はたくさん出されたけど、音声面ではどんなことに気を付けると惹きつけられる発表になるのかな?」という先生の発問をきっかけに、班で積極的に話し合い、たくさんの生徒が発表しようと挙手する姿が印象的でした。一回目の発表に比べ、最後の発表はずいぶん表現も豊かになり、発音やイントネーション、間を意識したスピーチをすることができていました。

事後研では、そのような授業の成果とともに、プレゼン能力を高めることは英語科がめざすべき資質・能力なのか、紙芝居はねらいに適した言語活動だったのか、本時における英語科の深い学びとはどのようなものだったのかなどについてワークショップの中で協議されました。

最後に、指導助言者からは、下記のようなご指導・ご助言をいただきました。

  • 今、英語科で求められているものが2点ある。1点目は、単元から考えること。2点目はゴールから逆向き設計し、出口でつけたい力がついたかを評価すること。
  • 言語活動がキモになる。
  • 英語科で、思考力・判断力・表現力が最も働くのは、内容・構成、どんな言葉を選ぶべきか考える場面である。本単元では、リライトの場面がそれにあたる。本時であれば、どんな言い方、どんな言葉がより適切か考えさせ、推敲させる場面があれば該当した。
  • 英語科では「めあて」だけで「課題」がなくてもよいという人がいるが、「めあて」が課題意識をもたせるものになっていることが前提。「練習してみよう」のような活動ではなく、「聞き手が惹きつけられるスピーチをしよう」という「めあて」であれば、「どんな工夫をすればよいか」といった課題意識が生じる。何ができるようになれば良いかを分かるようにすることが大切。
  • 「意欲・関心」を見取る方法として、観察法だけでは大変なので、「振り返り」が活用される。「改善したところは」「どう変わった」のような記述を求めると見取りやすい。

次回は、7月17日(水)に矢治朋恵先生が美術の授業を行います。15:00-15:50研究授業、16:05-17:05事後研の予定です。

今後、ホームページに掲載していきますので、必要なシートをダウンロードされてお気軽にお申し込み下さい。関心がある先生は本校にお問い合わせください。


  • 授業風景
    めあてを提示
  • 授業風景
    楽しくペア活動を
  • 授業風景
    別の班に発表してみせる
  • 授業風景
    仲間からアドバイスをもらう
  • 授業風景
    惹きつけられる音声表現の工夫は
  • 授業風景
    振り返りで変容を確認
  • 授業風景
    グループ協議にアドバイスを
  • 授業風景
    授業分析・協議内容を共有