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31年度 第4回校内研究授業(国語)



   10月8日(火)3年A組で国語の単元「コミュニケーションについて論じよう〜「国語に関する世論調査」にプラスワンの情報を加えて自分の意見を述べる〜」の研究授業を行い、県下の先生を含め40名が参観しました。

 今回は、指導・助言者に文部科学省初等中等教育局教育課程教科調査官 国立教育政策研究所 教育課程調査官・学力調査官 杉本直美 氏をお招きして、大渡克教指導教諭が授業を公開しました。

 「国語に関する世論調査」結果概要を基にコミュニケーションについて考えたことを述べたり、その内容や表現の仕方を評価したりする活動を通して、聞き手を説得するための資料の活用や論理の展開を工夫することができることを目指して組まれた単元でした。

 本時は、パソコンを用いてプレゼンする発表者1名、聞き手4名、評価者3名のグループで発表を行い、発表に加え、聞き手の評価も同時に行い、より良い話し手、聞き手に近づくために自分たちのできている点と課題に気づかせることをねらった学習でした。

 発表者は、経験や知識を再構成して自分の考えを形成できているか。プラスワンの情報を効果的に用いているか。等のポイントで評価を受け、聞き手は、意見の根拠を確かめて判断しているか。プラスワンの情報がどのような役割を果たしているのか理解しているか。等のポイントから評価されました。
事後研では、3年A組の生徒について、考えや聞き取ったことを書く速さに驚いたことや、プラスワンの資料をしっかり集められていたこと、効果的なメモの取り方ができていることなどお褒めの言葉をたくさんいただきました。

 杉本調査官からは、下記のような指導・講評をいただきました。

●自分が楽しいと生徒も楽しい授業になるが、全員が参加し、「お客さん」のいないそんな楽しい安心して見られる授業になっていた。

●質問紙の分析をみると、今回の授業で目指すところは、@資料の工夫、A話の組立(話の構成)の工夫の2点に絞って良かったのではないか。

●「論理の展開を考える」といったことは、2時間目の書く活動でもできる。本時のねらいは、話の構成を工夫する。聞き手に応じて工夫するに絞る。

●「問いの工夫U」である評価者を立てた点について、学習指導要領では「聞くこと」に評価する力も必要とされている。中3であれば、発表しつつ聞き手を評価することが求められるため、評価役は不要ではないか。

●ICTが活用されていた授業だった。iPadは評価のための記憶補助ツールとしても使える。また、パワーポイントは、シートを簡単に入れ替えられる特徴があり、構成を考えさせるツールとして大変優秀。話題を簡単なものにして、スライドを入れ替えたり、加えさせたりするとよい。

●聞き手が、プラスワンの意図を話せるか、その資料の価値について話せるか、「このようなシートをここに追加すると良い」「このシートを入れ替えると良い」などのコメントが出れば、ねらいが達成できたと判断できる。

●ワークシートは、子どもがどう書くか想定し、書いてみる。生徒が「一番気をつけたいこと:発音やスピード」など不適切なコメントを書いていれば書き直させる。

●どこで何を評価するか(評価の計画)を立てる
@育成すべき資質・能力(指導事項)
Aそれに適した言語活動
B@を評価するために、Aを通してどのような生徒の学習の状況をBとするか
具体的に考えると、ワークシート、授業を振り返ることになり、授業がシンプルになる。

●年間評価のマトリックスを作成し、本時の評価対象を絞り込むことが必要。

 杉本調査官にわかりやすく、明快にご指導いただいたおかげで、大渡先生の授業がさらに何倍にも生かされた研究会になりました。
        
 
     
   
 
     
   
 
 
     
     
     
     
     
     
   
         次回は、11月13日(水)、矢治朋恵先生が道徳の授業を行います。
       15:00-15:50研究授業、16:05-17:05事後研の予定です。
       今後、ホームページに掲載していきますので、必要なシートを
       ダウンロードされてお気軽にお申し込み下さい。
  
       
       
       
     
 


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